左股関節の歩行時の痛み
1.患者情報
50歳(女性) 病名:-
2.症状
先週から引越しで荷物を運んだり梱包したりしているうち左股関節の付け根付近が痛くなった。2年ほど前に胡坐をかいているところを子供がいきなり足の上に飛び乗って股が裂けそうになった。その時以来股関節が痛むが、ここまで酷くなったことはない。今はうまく歩けない。
3.姿勢検査結果
体は右に傾き、歩行をチェックすると左足をなるべく衝かないように右側への動揺性の歩行が見られる。
4.動的検査結果
股関節を屈曲・外旋・外転する左股関節に電撃痛が走る。股関節に付着する大腰筋と腸骨筋、縫工筋を触診するとかなり硬くなっている。縫工筋の起始部を触診すると最も痛みを訴える。これらを筋力検査すると痛みのせいか、筋力の低下がみられる。中殿筋、大腿筋膜張筋、薄筋、内転筋などを検査するとどれも右より弱い。筋力検査は特に屈曲・外旋・内転に関わる筋肉が最も障害されている。
5.治療or 施術内容
股関節、屈曲・外旋・内転に関わる筋肉(大腰筋、腸骨筋、縫工筋、大腿直筋内側部、内転筋、薄筋)が過緊張しているのでこれをほぐす。その後、アクティベーターで膝関節、股関節を矯正し骨盤を徒手で矯正する。
6.予後・治療計画or 施術計画
施術終了後、歩いていただくと「左足を衝いても痛みがなく、歩きやすい。」と驚きながら歩いていた。右への動揺性歩行も見られず安定していたので初回はこれで終了した。