ボクシングのスパーリングで腰の痛み
治療科目ジャンル:カイロプラクティック
1.患者情報
22歳(男性) 病名:ー
2.症状
練習中のスパーリング時や重い物を持ち上げたときに腰部に重みがある
3.検査
立位で検査をすると、左腸骨が左仙骨に対して前方に変位をして固定されている、胸椎の1番、2番に慢性的な筋肉の緊張があり頸部回旋時において右頸部に痛みが走る
4.観察
ボクシングでは頸部の柔軟性がない場合はパンチをもらったときの衝撃は何倍にもなります。このケースでは頸部の異常が昔からあり、その影響で腰部の痛みにつながったケースです。C4からT1、2までの連動運動ができないことで特にスパーリング時に頸部が不安定になるために頸部後面筋、僧帽筋が過緊張を示すことで体幹との連動性に影響が出て腰部の痛みにつながるケースです。本来のボクシング技の実力の半分は制御されていると思われます。
5.治療・施術内容
左腸骨の前方変位、腰椎5番と胸椎7右のアジャストメントをして、頸部後面と僧帽筋、棘下筋、棘上筋、菱形筋にグラストンを行なう。
頸部の回旋運動は改善して、腰部の重みも改善される。逆に頸部の治療をしないと腰部の痛みが改善しないケースである
6.予後・治療計画
このケースはスパーリングをすることにより、頸部の激しい振り、パンチうけることで軽度のむち打ち症になるので症状がなくても、治療を受けることがボクシングの成績も上がることだと感じているため定期的にカイロプラクティック治療を受けるように指導する