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断食を経験して

個人的には4日間のニンジンジュース断食で、体重が4Kg減り、肌がすべすべになり、舌苔が黄土色から白になり(毒素排泄効果)、過食の習慣が改善しました。健康の基本は、食生活、運動、精神の安定(リラックスと集中)ですから、多くの方に断食をお勧めしますが、人によっては、危険も伴いますから、初めての方は、しっかりした指導者の下で行うことをお勧めします。そういう意味では、ヒポクラティックサナトリウム(石原先生主催、静岡県伊東にある施設)は、いいと思います。

参考までに、断食の効用についてまとめたので紹介します。
1.免疫力が高まる。つまり感染症や癌の予防、治癒につながる。
その根拠は
1)autophagy(オートファジー、細胞内消化のこと、自食と訳されることもある)の活性化。16時間以上の断食でオートファジーが活性化されることが知られている。オートファジーは、細胞の変性、癌化を防ぎ、細胞内病原微生物を排除することで免疫力を高める。

オートファジーとは(wikipediaより)
細胞が持っている、細胞内のタンパク質を分解するための仕組みの一つ。細胞内での異常なタンパク質の蓄積を防いだり、過剰にタンパク質合成したときや栄養環境が悪化したときにタンパク質のリサイクルを行ったり、細胞質内に侵入した病原微生物を排除したりすることで生体の恒常性維持に関与している。このほか、個体発生の過程でのプログラム細胞死や、ハンチントン病(神経細胞の変性)などの疾患の発生、細胞のがん化抑制にも関与することが知られている。

2)autolysisi(自己融解)作用が活性化される
癌細胞、炎症細胞、動脈硬化で変性している細胞のたんぱく質、脂質が、正常細胞の栄養に供されることで異常細胞は消滅(融解)する。

3)白血球の働きを高める
免疫(細菌、ウイルスなどの病原体、癌細胞などを排除する機能)を担当する細胞は、空腹の時によく働く。つまり断食は免疫力を高める。
石原先生は、血液中に栄養素(脂質、たんぱく質、糖、ミネラル)が豊富にあると、白血球はそれらを食するため、満腹になり、異物(病原体、癌細胞など)を食さなくなることで、免疫力が下がると説明している。この説の真偽は、私にはわからない。

4)apotosis(アポトーシス)を誘導する。
アポトーシスとは、プログラムされた細胞死(自殺)のことで、個体としての健康を維持する目的を達成するため、不要なあるいは害となった細胞を自殺させる仕組み。癌細胞をアポトーシスさせることで、癌を治癒させることができる。癌細胞は、空腹、高熱によりアポトーシスが起きる。

2.老化を遅らせる(アンチエイジング)効果がある。
その根拠は
1)長寿遺伝子(sirtuin 遺伝子)の活性化
断食(空腹)は、細胞核内に存在する長寿遺伝子を活性化させ、老化を遅らせる効果がある。また、断食は活性酸素を減らす効果があるため、細胞への傷害を減らす。

3.ボケ予防
その根拠は
1)海馬の働きがよくなる。
空腹は、記憶(厳密には記銘)力を改善し、アルツハイマー病を防ぐ効果がある。空腹は胃からグレリンというペプチドホルモンを分泌させる。グレリンは、成長ホルモン(下垂体から分泌)を分泌させ、食欲を増進(視床下部に中枢)させ、血行を良くし、海馬にあるグレリン受容体と結合し、これを活性化する。
参考 https://www.ncvc.go.jp/res/divisions/biochemistry/02-theme01/
http://www.nibiohn.go.jp/eiken/linkdediet/news/FMPro%3F-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=68064&-lay=lay&-Find.html

4.Detox=毒素排泄により病気の原因を減らす
その根拠は
1) 毒素排泄を促進する
食べないと毒素(血液の汚れ=汚血)排泄効果が高まる。食べると、排泄が抑えられ吸収が促進する。
断食すると毒素排泄効果により、尿の色が濃くなる、鼻汁・痰がやたら出る、黒っぽい便がでる、口臭が強くなる、舌苔の色が濃くなるなどが起きるのが、これは毒素が排泄されていることの証である。
舌苔 白:健康、黄色、黄土色、黒(癌など)と濃くなるほど健康状態が悪い=デトックスが必要ということを示している。

以上の記事は、石原結實医学博士(ファステイング=断食の第一人者、ヒポクラティックサナトリウムを主催している)の講演および著書「コロナは怖くない、恐いのはあなたの血の汚れだ」を元に書いたものです。

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