仕事時の姿勢の悪さから来る腰痛
1.患者情報
50歳(女性) 病名:-
2.主訴
1,2週間前から左骨盤上部に痛み。曲げてから戻すときや、姿勢を変えるときに痛い。きっかけはとくに思いつかない。マッサージに行ったが改善せず、来院した。スポーツは特にしていない。仕事はパソコン作業で、肩こりも慢性的に左側に強く出る。
3.観察・検査結果
腰を曲げるときも伸ばすときも、膝が曲がったままになっている。骨盤を押さえた状態で腰を曲げると幾分楽。腰椎を後ろから押すと弾力性が無く、丸まった感じ。股関節も動きが悪い。自分で動くと痛いが、人に動かしてもらうとあまり痛くない。このため筋肉に痛みが出ているとわかる。
4.評価・分析・解釈
腰が丸まった状態で仕事をしているので腰の筋肉が強ストレス状態になり、痛みが出たのではないか。仕事の時の姿勢を詳しく聞くと、そういえば最近左側の肘掛によりかかって仕事をしていることを思い出した。
5.治療or 施術内容
電気治療を行った後、腰椎を伸展しやすいように関節を緩めるようなマニピュレーションをおこなった。また疲労している筋肉をほぐし、股関節なども動きをつけて、姿勢を維持しやすく、動かすときも無駄に筋肉を疲労させないようにした。
6.予後・治療計画or 施術計画
肘掛に寄りかかる姿勢が歪みを生み、背筋のアンバランスな緊張を生み出していることを伝え、姿勢を変えるよう指導した。施術後、翌日からとても楽になったとのこと。何よりきちんと姿勢を保つとあの痛みが起こらないことがわかったことが嬉しいとのこと。現在も調子が悪くなると痛みを軽減するために来院される。