アロマ鍼&指圧で慢性的な偏頭痛の改善
治療科目ジャンル:鍼
1.患者情報
31歳(男性) 病名:-
2.症状
毎日のように頭痛が起こるため、痛み止め薬はほぼ毎日欠かせない。
拍動性(脈拍に合わせてズキンズキン)の痛みのときもある。
以前、強烈な頭痛に襲われ、救急車で運ばれたことがある。
朝起きると頭痛があることも多い。
頭痛が起こる前には前兆として、火花が散ったように閃輝暗転、首肩の強い凝りなどがある。
強烈な吐き気にも襲われる。
常に体が重く、頭部が熱く、すっきりしない。
腰も前屈では可動域が狭い。
3.問診
病院の頭痛外来では原因不明とのこと。
ペインクリニックで神経ブロックを受けるも、具合が悪くなり、改善しなかった。
どのような治療を受けても、なかなか改善しなかった。
頚部の深部にある筋肉の緊張から頭痛が発生しているものと思われる。
また、身体全体が流れが悪く、筋肉が硬い状態。
腰はウエスト周り全体の筋肉が硬く、脊柱全体にしなやかさが欠如している。
4.治療・施術内容
脈診をし、肺経を中心とした経絡治療をし、全身の気・血・津液のバランスを整えることで、自律神経のバランス、免疫力・自己治癒力、気の流れを促す。
頭痛や腰の稼働制限を引き起こしていると見られる頚部や、背部の筋肉などに刺鍼。
身体全体に指圧をし、骨格のバランスをはかり、更にしなやかさを出していく。
5.予後・治療計画
一回の治療で頭部の熱感がとれ、首肩の筋肉が緩む。
頭重感もなくなる。頭痛はない。
前屈時の可動域も上がる。
今までに経験をしたことのない身体全体の軽さ、頭のすっきり感で新しい世界に踏み込んだようで感動したとのこと。
目の奥もスッキリ軽くなり、目がパッチリに。
後日、同僚にも前に出ていた肩が後ろに移動したといわれたそう。
治療当日よりも、一晩寝た次の日にスッキリ起きれ、更に調子が良いとのこと。
お酒を飲んだ際、悪酔いをしなくなったそう。
しばらく頭痛は出ないものと思われるが、定期的に予防を含めてアロマ鍼と指圧、場合によってはアロマテラピーにてケアをしていく。